Ⅰ期治療の種類

Ortho Ortho Ortho

床矯正

本体はプラスチックのプレートで、ネジがついた構造になっています。このネジ回すことで装置が側方に拡がり、顎をゆっくりと拡げ歯を動かし歯並びを徐々に整えていきます。
食事の際やスポーツ、話すことが必要であるときは外すことができるのがメリットです。

クワドヘリックス・バイヘリックス

側方と前方に歯列を拡げ、歯を揃えやすくする装置です。
クワドへリックスは上顎、バイヘリックスは下顎に使用されます。場合によっては、これらの装置を用いて歯列を拡げた後にワイヤーを使って矯正治療を行なうこともあります。
取り外しができないため24時間矯正効果が持続し治療が早く、また床矯正よりも違和感が少ないことがメリットです。
歯列不正が強い場合、お子様の性格により取り外しができるタイプだと外してしまい矯正治療が難しい場合に選択することがあります。

急速拡大装置

上顎の6歳臼歯と前方の乳歯もしくは小臼歯を固定源として、上顎全体を左右に拡げることを目的に使用します。
歯がきれいに並ぶためのスペースが重度に不足している症例などに用いられます。
力をかけて上顎ごと拡げるので、装着した数日間は少々痛みを感じることもあります。
装着期間は2-3ヶ月程度と短く、床矯正よりも短期間で上顎の拡大が終わります。

インビザライン・ファースト

お子さま用のマウスピース矯正です。オーダーメイドの透明で目立ちにくいマウスピースを約1週間ごとに交換して歯並びを整えます。
目立たず、気づかれにくいのが大きな特長です。マウスピースはお食事と歯磨きの時以外は装着します。取り外しができるのでお食事や歯磨きは通常通りできます。
インビザラインファーストでは「顎を拡げる」と「歯を動かしてがたつきをなくし歯をきれいに並べる」ことを同時に行うことができます。

プレオルソ

歯並びは、口周りの筋肉、舌の影響を受けます。子どもの時期は成長途中なので、口周りの筋肉と舌のバランスを整えやすいです。
プレオルソは、子ども向けの上下一体のマウスピース装置です。

混合歯列期(乳歯と永久歯がともにある時期)に始めることで、口周りの筋肉と舌をトレーニングし歯並びを整えることを目指します。
口周りの筋肉と舌をトレーニングしておくことでもし将来的に本格矯正をされた場合でも、後戻りを防ぐ可能性が高くなります。
また、口呼吸の方は鼻呼吸へ促す効果も期待ができます。
装着時間は日中1時間と睡眠中で十分なのでお子様の負担も少なめです。

RAMPAセラピー・Bioblocセラピー

Biobloc セラピーは、イギリスの歯科医ジョンミュー先生によって確立された矯正治療の概念で日本語では自然成長誘導理論となります。
bioblocセラピーは「オーラルポスチャー」の確立によって中顔面を前方に誘導し結果的に歯牙の萌出スペースを確保することを目的としています。
オーラルポスチャーとは
1)口唇閉鎖
2)上下歯牙が軽く接触していること
3)舌が口蓋に接触していること
の3要件が満たされるものと定義されます。

顎骨を生理的な正しい方向に成長するように導いてあげることによって歯並びが改善されます。
RAMPAセラピーは三谷寧先生によって開発された治療法で 口腔外装置と口腔内装置を使用して、下方向に落ち込んだ中顔面領域を上前方へと持ち上げるとともに上顎骨を拡大することで、中顔面領域の発達不良、スペース不足による歯並びの悪化、口呼吸の問題に対処していきます。